会長挨拶

  日本Knee Osteotomy and Joint Preservation研究会の会長として皆様にご挨拶いたします。

  12年前に始まったHTO手術手技カンファレンスは会を重ねるごとに成長し、日本Knee Osteotomyフォーラムを経て日本Knee Osteotomy and Joint Preservation 研究会として2020年より新たな第一歩を踏み出しました。この日を迎えることができたのも一重に皆様方の御協力によるものと感謝いたします。

  高位脛骨骨切り術は、変形性膝関節症(膝OA)に対する外科的治療法として1950年代にアメリカで始まり関節温存手術として日本でも広まってきました。当初はクローズドウエッヂ骨切り術で始まりその後オープンウェッヂなどの手法が考案され現在に至っていますが、日本では独自の進化を歩んできました。日本発の数多くの術式が生み出され膝周囲骨切り術ファミリー(Around the Knee Osteotomy Family:AKOF)として今では日々全国で手術が行われるようになりました。

 診療報酬に関して述べればこれまでの長い間、これらの技術は膝OAの治療法として確立されて来たにも拘らず下腿骨切り術に一括され、諸先輩方が築き上げてきた努力の結晶も評価されずに放置されていました。しかし多くの先生方のご尽力により2022年度より新技術として脛骨近位骨切り術が認められたことは新しい第一歩と考えます。

 今やAKOは半月板修復や靭帯再建、軟骨再生などとの複合技術の根幹をなす手術であり、将来的には関節再生を見据えています。膝関節外科医として是非習得しておきたい技術の一つです。しっかりとした知識や技術の習得のために是非とも当研究会を活用していただきたいという思いで、ここに新たにホームページを立ち上げました。

 これまではこの技術に馴染みのなかった多くの先生方にAKOを知っていただく機会を提供できるようになります。さらに当研究会をはじめ各地で行われる講演会やワークショップの情報など含めて会員の先生方に有用な情報をリアルタイムに発信して行きたいと考えています。是非多くの先生方に入会していただき、この研究会で得た知見を基に学会や臨床の場でご活躍いただければ幸いです。


日本Knee Osteotomy and Joint Preservation 研究会 会長                                        横浜石心会病院(旧さいわい鶴見病院) 関節外科センター
センター長 竹内 良平

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