理事長挨拶

JKOPSからJOTSへ

 先の4月11、12日の2日間札幌で開催されました「第4回日本Knee Osteotomy and Joint Preservation研究会(JKOPS)学術集会」は盛会を持って幕を閉じました。大会長の北海道大学病院スポーツ医学診療センター近藤英司先生およびご協力をいただきました皆様に深く感謝申し上げます。

 それと同時に“日本Knee Osteotomyフォーラム”から始まった“JKOPS”は14年の歴史に幕をおろしました。次回より“日本Osteotomy学会(JOTS)”と名称を改め再出発することにこの度の総会で決まりました。学会への移行につきましては賛否両論がございましたが、様々な観点から学会へ移行することに対して多くの代表幹事の先生方にご承認いただきました。

 “日本Osteotomy学会”と名称は変わりますが、関節温存治療が基本です。膝関節であればOsteotomyが治療の成否にもかかわる半月板修復、靭帯再建や軟骨再生などJKOPSの理念と同じ立場で考えていただきたいと思います。またこれからは膝関節ばかりではなく足関節や股関節などの隣接関節にも議論の範囲を広げて行き、下肢全体としての機能再建を目指して討論する場を提供したいと考えています。皆様には将来の関節温存治療の発展に向けて心を新たにご協力いただきたいと思います。

 2026年3月に京都大学整形外科教室の松田秀一教授のもとで行われます「第1回学術集会」に向けてこれから新しく体制を整えて行くことになります。まずは定款委員会を設置してJOTSの定款を定め、新しい理事および評議員そして社員の先生方をお迎えしたいと思います。多少の入れ替えはあると思いますが、ご賛同いただけるの代表幹事の皆様方には理事(仮称)に、幹事の皆様には評議員(仮称)にご就任頂きたいと考えています。現在、会員数も500人を超えてきました。それに伴いまして若干の評議員の増員も予定しております。

 もうしばらくの間新しい航海へ向けて舵取りをさせて頂きますが、今後とも皆様からのご協力ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 

令和7年4月吉日

日本Osteotomy学会 理事長

横浜石心会病院(旧さいわい鶴見病院) 関節外科センター

センター長 竹内 良平

                                      

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